京大に受かる数学の3年間の勉強法😊😊

数学。数学は、得意だと信じきっていたのにその過信のせいでだんだん勉強しなくなってガクッと落ちた教科です。というか、それほど勉強しなかった癖して学年でいい順位を取っていていい気になっていたんです。継続した勉強が大事だと思います!では時系列で

 

1年春

入学して早々の数学の授業でつまんなくてうとうとしてた時に、髪が薄めのおじいちゃん先生に名指しされて起こされたんです。小中と優等生的なポジションを保ってきたわたしにとって、それが衝撃的でかつ猛烈に腹が立ってそいつ共々数学という教科が大嫌いになりました。だって教科書読めばだいたい分かるでしょ。数学の教科書なぞった説明って、今まで面白いと思ったことない。で、宿題に出されていた4ステップを適度にこなしつつたまに忘れつつ、他に何もやらず一年を過ごすこととなります。

 

2年

流石にまずいだろ、と思い何かを始めようとしました。そこで学校で買わされた

改訂版チャート式基礎からの数学1+A

改訂版チャート式基礎からの数学1+A

 

 

コレの背表紙にアイロンをかけてじわ〜って糊を溶かして単元ごとにばらばらにしてホチキスで止めてマステで止めればできあがり!わたし、重い参考書って大嫌いなんです。だってページ開いてちょっと目を離したらパタンって閉じちゃうのイヤじゃん。持ち運べないと勉強しないし。ちょっとした工夫でやる気が出るならお安いものです。

これを単元別に例題だけ3周とかしてました。考査前もずっと例題だけ周回。体に解き方を馴染ませるんです。覚えるのとちょっと違う感覚です。特に何も考えなくとも例題レベルの問題を見ただけで、すっと解法が頭から出てくるイメージになるのが目標です。で、やっぱり練習問題とかに手を出さずに例題だけ。これを3年夏あたりまで。それでもいきなりまぐれでいい点数をとることがあっていい気になってました。

 

3年夏

流石にもう何かやらないとまずいだろうと思いました。そこで大学への数学を考えたのですが、いまいち解説が分かりにくくて、進め方もよく分からなくて挫折しました。1,2年のうちからやる分にはとてもいいと思います。で、プラチカをやってました。Amazonを貼らなかったのはプラチカが嫌いだから。良問ぞろいだとは思います。ただ、解説がなあ。わたしは理解能力が乏しいから何を言ってるのか分かんない。難関大を受ける人はみんな賢いから解説は基本事項をすべて省いていいとかは違うと思うんです。で、嫌いなままプラチカを秋、ずっとやってました。力はつきませんでした。

 

3年秋

駿台の大学別模試の数学、問題をぱーっと見た瞬間に血の気が引きました。何を言っているのかわからない。どう手をつけていいのかわからない。なのに周りは順調にペンが動いている。わたしは2時間半呆然として終わりました。結果は30点台。よく一完分取れたなあ。

それで、どうしたらいいかうんと考えました。結果が悪かったら、悲しむよりまずこれからのことを考えるに尽きます。そしてこの本に行き着きます。

 

 

この本、すごいんです!!このぽんこつでもわかりやすい!ノンストレス!こんなに文字量が多い数学の参考書、はじめて見ました。何から何まで1から説明してくれます。

そして、この本のすごいところは「京大数学は理解が要だ」ということを読者に理解させようと必死になっていること。今まで、数学って、問題を見たらすぐ手を動かしてそして行き詰まったら、もう終わり〜だと思ってました。それでは何も解けるようになりません。問題を見て、よくよく理解し、自分の持っている知識のうちでどれを登場させるか色々な角度から考え、軽く手を動かして試し、イケそうだと思ってやっと解答にうつりましょう。京大に受かるレベルの人なんて、そんな事しなくてもさささって解いていってしまいそうな気がすると思うんです。でもきっとこういう解答に至るまでの地道なプロセスをいかに大切にしておけるかで大分解答の作りが違ってくるのでは?と感じました。

あと、定石をたくさん貯めておくことが大切だと思いました。これは単純に知識があればいいという話ではありません。知識を組み合わせて問題まで持っていけるに足る知識です。一つでも多く、問題への手がかりを増やしておくことです。幸い、京大では誰も知らないような知識を使ったいじわる問題はほとんど出ません。だから、解答を見れば「解けたのに〜」となる問題がとても多いです。いかに、アプローチの手段を自分の中に持っていると同時にそれを芯まで理解しきっているかです。これには、チャートの例題だけをバカみたいに周回していたのが役立ちました。

で、この本をセンター前ギリギリまでかけて2周しました。センター前は3年分くらいセンター過去問をやったのみです。センターを二次に使うならちゃんと対策すべきです。センター結果は9割ギリギリ行かないくらいでした。

 

二次直前

やっと過去問(25ヶ年)に手をつけ始めます。サクサク解いて元々一周しかする気がなかったのでかなりいいペースで終わりました。しかし、自分の計算力が全くついていないことに気づきます。もう遅いです。多少は微積を数学の月とかで、プリントを出して練習しましたがほとんどやる暇がありませんでした。微積も、この頃になって知った計算方法も多かったです。4ステップの解説が嫌いでいきなりチャートをやっていて、それも理解に懸けていたので計算力をつけるという視点が抜けていて、わたしの計算力はぼろぼろでした。それは理科にもかなり響くこととなります。それでも毎日かなりの問題数をこなすことで自信がつき、心に余裕が生まれることで間違いは少なくなっていきました。

そして、言いたいのが赤本の難易度の判定意味わかんないということ。わたし、Bで完答できる問題はほとんどありません。Aで7から8割がた、という感じ。近年簡単になってきているので、昔のB問題とかに執着して自信を失ってもなんだかなあと思います。

そして、1週間前あたりになり、時間配分の練習のために河合の予想問題を買いました。問題のレベルが割といい感じでした。時間配分はかなり重要です。まず捨て問検討タイムを作ること。10分くらい。そして、わたしは4問に絞る計算でした。そのうち3問は完答目標。大体1問あたり30分を超えて道筋が綺麗に見えないなら切り替える。このトレーニングは直前にやっても間に合います。

 

そして本番

小問多すぎですよね…。昔ながらの京大の形が崩れようとしているのでしょうか。わたしはこの小問に助けられたような気がしています。小問の(1)はすべて完答。大問としては整数問題だけ完答。のこりは半解〜手をつけられないくらいでした。小問に惑わされて時間配分めちゃくちゃになりました。小問ある問題はひとまずすべて手をつけてみた方が良かったかな。

 

 

言いたいことは、 数学で才能が占める割合は僅かじゃないか??ということ。日々の積み重ねが大きいです。調子に乗って直前に計算力がなくて雪崩にびびるなんてことが無いように。そして、京大数学は点を取れる教科でないです。点を落とさないようにする教科です。京大数学が人よりも傑出してできる人は、もう数学オリンピックレベルというか、羨望のまなざし〜♡みたいな人しかいない気がします、たぶん。何が本番で起こるかわからない教科です。体調、メンタル面だとかに大きく左右されます。堅実に点をとる意識で行きましょう!